こんにちは、ぴーなっつ(@peanutscoin)です。
夜空を見るとたくさんの星を見ることが出来ますが、明るい星があったり暗い星があったり様々ですよね。
今回は
地球から見える
星の明るさランキング!
紹介しちゃいます!
予想しながら見てみて下さい!
・星の明るさランキング、視等級
・それぞれの星の特徴
・明るさの決め方
・光度とは
星の明るさって何で決まるの?
はい、すぐにランキングを紹介する前に星の明るさがどのようなもので決定されるのか軽く説明したいと思います。
なんとなーく感づいている人もいるかもしれませんがそれは
距離と光度
です。
距離
距離が離れていたら同じ明るさのものでも暗く見えますよね?
「同じ明るさなのに暗く」という言葉の違和感はありますが、、、
恒星と比べて、太陽のように地球からの距離が近いととても明るく見えますよね!
具体的には距離の反比例に明るくなります。
⇒距離が倍になれば明るさは半分になり、距離が3倍になれば明るさは\(\frac{1}{3}\)になります。
光度(こうど)
光度とはなんでしょうか?
ズバリ明るさ、光の度合いのことです。
光度は高い、低いと表現されますが、
「光度が高いほうが明るく見える」のでしょうか?
基本的には「光度が高い」=「明るい」で正しいです。
細かく言うと絶対光度という言い方が適切です。
同じ距離から見たときの明るさの度合い。
恒星で考えてみましょう。
1番高い光度の星だと太陽の200万~4000万倍(諸説あるので幅が大きい)だと考えられています。
しかし実際にその恒星を地球から見たら、太陽に比べて全く明るくありません(笑)
これは光度は高いが、距離が離れすぎているからなんですね!
これ絶対光度に対して相対光度と呼びます。
(距離を考慮に入れた明るさ)
これら距離と光度によって地球からの見かけの明るさが決まるということを覚えておいてください。
地球からの見かけの明るさと簡単に言ってしまいましたが、これを視等級と言います。
また、一定の距離からの明るさを光度とは別の言い方で絶対等級と呼んだりもします。
天体観測ではこの等級という表し方を頻繁に使いますので覚えておいて損はないと思います。
等級は値(数字)が小さいほど明るく、中にはマイナスのものもあります。
ちなみに太陽は-26.7等級、月は満月時で-12.7等級です。
それでは本題のランキング行ってみましょう!!!
星の明るさランキング1-10位
1位 シリウス(おおいぬ座)
視等級:-1.46
全天で一番明るい星ですね。
ご存知おおいぬ座のシリウス。冬にオリオン座の近くに見ることが出来ます。
青白く輝くシリウスはまさに冬の星の代表格と呼べるでしょう。
「シリウス(おおいぬ座)」「プロキオン(こいぬ座)」「ベテルギウス(オリオン座)」の三つで冬の大三角を作っています。
2位 カノープス(りゅうこつ座)
視等級:-0.74
日本では東北地方の南部より北からは原理的には見えない星です。
しかし大気の屈折を考えると東京でギリギリ見ることが出来ることが特徴です。
私も群馬で一度だけ見たことがありますが、日本ではほとんど見ることが出来ないので感動しました。
3位 アルクトゥルス(うしかい座)
視等級:-0.05
アークトゥルスという呼ばれ方もしていますが、Arcturusの読み方の違いです。
太陽の未来の姿である赤色巨星なのが特徴です。
肉眼でも黄色に近いオレンジ色に見えるでしょう。
うしかい座は春に見やすい星座であり、近くに青白く見えるおとめ座のスピカがあることから夫婦星とも呼ばれています。
4位 ケンタウルスα星(ケンタウルス座)
視等級:-0.01
この星のおもしろいところは三重連星であることです。
それぞれ「ケンタウルスα星A」、「ケンタウルスα星B」、「プロキシマ・ケンタウリ」と呼ばれています。
AとBは肉眼では一つに見え、プロキシマ・ケンタウリはAB間の距離に比べれば離れていますが、重力的に結合していると考えられています。
プロキシマ・ケンタウリは暗く肉眼では見ることは出来ないが、地球から1番近い恒星として知られています。
その距離なんと4.26光年!!
別の言い方をすれば15000AU(天文単位)です。
つまり地球から太陽までの距離の15000倍!
近くないって?
太陽から太陽系の一番外側の惑星である海王星までの距離の30倍と言えばどうでしょうか?
もちろん太陽系外ではありますがかなり近い距離にあると思いませんか!
5位 ベガ(こと座)
視等級:0.03
次はベガです。もちろん夏の星座ですね。
日本では七夕に織姫と彦星が、、、という話を聞いたことがあるでしょう。
その織姫がベガです。
ちなみに彦星はわし座のアルタイルです。
これらは天の川を挟んで対岸に位置するので七夕の話が出来たのでしょう。
「ベガ」「アルタイル」「デネブ(はくちょう座)」の三つで夏の大三角を作っています。
6位 カペラ(ぎょしゃ座)
視等級:0.08
次は冬の星座であるぎょしゃ座にあるカペラです。
あまり星座の名前は知られていないかもしれませんね。黄道十二星座に含まれていないからかもしれませんが。
カペラもケンタウルスα星と同じく連星でしかも二重連星が二つで四重連星というものなのです。
主星の連星系はカペラAと呼ばれ、それぞれカペラAaとカペラAbと呼ばれています。
2つとも太陽の未来の姿である巨星でスペクトルの種類から黄色巨星と呼ばれています。
7位 リゲル(オリオン座)
視等級:0.13
やってきましたオリオン座。
冬の代表的な星座で認知度も高いはず。
リゲルはオリオン座の右下(どこを上にするか問題ですが)の星です。
見たことある人ならこれで伝わるはず。
また、リゲルは青色超巨星でその名の通り大きい恒星です。
半径は太陽の79~115倍と考えられています。
リゲルを太陽と同じ位置に置いたら水星の公転軌道付近までの大きさになります。
「超」がつくわりにあまり大きいと感じなかったでしょうか?
8位 プロキオン(こいぬ座)
視等級:0.37
プロキオンとこいぬ座、たぶんプロキオンの方が聞いたことがある人の方が多いと思います。
プロキオンは冬の大三角を構成する星の一つでもありますが、こいぬ座はなんとなんと2つの星のみで星座になっているのですからあまり知られていないのかもしれません。一度知ったら忘れない話だと思います。
太陽の2倍程度の大きさで、肉眼では白く見えます。
今の状態の寿命はそろそろ(1憶年以内に)終わるを迎えると考えられ、その後赤色巨星になると考えられています。
プロキオンは太陽よりも一足先に赤色巨星となりその後も白色矮星になるので、太陽の未来の姿と言えるかもしれませんね。
9位 ベテルギウス(オリオン座)
視等級:0.42
これはベテルギウスが超新星爆発の直前で一時的に暗くなっているものと考えられていますが、まだ確証を得られたわけではありません。
↓ここから下は2019年10月以前に書いたものですが残しておきます↓
オリオン座の2つ目のランクインです!
位置としてはオリオン座の左上ですね。(伝わってください!)
肉眼ではオレンジ色に見えるのでわかりやすいはずです。
ベテルギウスと言えば大きさが特徴的です。
赤色超巨星で、リゲルと同じく超が付きます。リゲルの時は少し期待外れだったかもしれませんが、ベテルギウスはどうでしょうか?
太陽の代わりにベテルギウスを置いたら、、、
地球が飲み込まれます(笑)
なんなら火星も飲み込まれ木星の公転軌道付近までの大きさになります。
どうでしょう?
1つの星でその大きさですよ。大きすぎます。
10位 アケルナル(エリダヌス座)
視等級:0.46
南半球で見やすい星です。
見たことある人は日本ではあまりいないかもしれません。
というのも、日本だと鹿児島以南でも南の空の低い位置でしか見ることが出来ません。
しかし南半球だとメジャーな星となっているようです。
正直、私もほとんど知りませんでした。聞いたことあるようなないような。。。その程度でした。
カノープスと違い日本でみるには鹿児島か沖縄に行きましょう!
本州ではまず見ることが出来ません。
もう一つの特徴が星自体がつぶれた球体をしているということです。
これはアケルナルの自転が速すぎるためだと考えられています。
どのくらい速いかというと、地球の自転が秒速1.8kmに対しアケルナルは秒速250kmであると考えられています。
速すぎませんか?
最後に
明るい星でも様々な特徴があり面白いですね!!
ちょっとしたことでも知ってからみる夜空はまた一味違うかもしれません。
太陽系の他の惑星でも面白いのに、太陽系外の話はとてもロマンにあふれています。
これからも天文学者の新たな発見を楽しみにしましょう!
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