こんにちは、ぴーなっつ(@peanutscoin)です!
満月の時、「今日の満月は大きなー」とか「昇り始めの満月はやっぱり大きい」など
月が昇り始めた時は大きく見え、夜空に昇りきった時は小さく見えることありませんか?
月自体が大きくなったり小さくなったりするわけないと皆さんも分かっていると思いますが、
なぜ大きく見てたり小さく見えたりするのか?を考察していきたいと思います!
※スーパームーンの話は目次からどうぞ
【月に関する他の記事】


月の概要(大きさ、距離)
まず簡単に月の概要を簡単に紹介します。
月の直径は3,474kmで、地球の\(\frac{1}{4}\)以上もあります。
これは衛星としては異常な比率なのです。
例えば木星の衛星ガニメデ(直径5,262km)は木星の\(\frac{1}{27}\)ですし、土星の衛星タイタン(直径5,150km)は土星の\(\frac{1}{23}\)です。
月は地球の大きさにしては大きすぎる衛星ということです。
次に距離です。
地球から月までの距離は38万4,403kmであり、光の速さで約1.3秒かかります。
余談ですが、地球から見た月と太陽の大きさ(見かけの大きさ)はほぼ同じです。
そのため月と太陽が重なるときに皆既日食や金環日食・皆既月食が起こります。
月の大きさは変わるのか?
お待たせしました!
本題の月の大きさは変わるのか!?
※1日の中での話です。
もちろん月自体の大きさが時間によって大きくなったりしたら大変ですので変わりません(笑)
より正確には「地球から見たみかけの大きさが変わるのか!?」ということですね。
もっと具体的には「地平線付近にいる月は大きく見える!?」
結論から書きますと、、、
変わりません。
※1日の中で
「いや、絶対昇り始めの方が大きく見える!!」と思った人もいるでしょうから理由を説明します。
(地球から見た)月の大きさは一定ですので、月の大きさの変化は地球からの距離によって変わります。
実際、月の(地球を周る)公転軌道は楕円軌道なので距離は常に変化しています。
微妙な違いですが、天頂付近(空高い位置)にある時の方が近くにあり、地平線に近いほうが遠くにいます。
つまり・・・
地球からの距離を考えたら地平線付近にいる月の方が小さく見えるはずなのです!!
ではなぜ地平線に近いと月は大きく見えるのでしょうか?
それは・・・
人間の目の錯覚なのです!!
地平線に近いときは周りに建物などがあり月と比較することが出来るため大きく見えます。
逆に天頂付近(空高い位置)にあると比較するものがないので小さく見えてしまうのです。
試しに満月の時に、5円玉をもって手を伸ばした状態で5円玉の穴から満月を見てください。
ちょうど5円玉の穴に満月が収まると思います。
次に、空高く昇った満月でも同じことをしてみると、それもまたちょうど5円玉の穴に収まるのです。
つまり満月は地平線付近でも天頂付近でも同じ大きさということです!!
スーパームーン
1日の中では月の見かけの大きさは変わりません。
しかし月の地球の周りを約27日で1周(公転)しています。
その公転軌道が楕円軌道であるため実際に地球と月との距離は変わっています。
その中で一番近づいた日の満月はスーパームーンと呼ばれ現在では一般にも知れ渡っているかと思います。
ではその一番遠い時(遠地点)と一番近い時(近地点)の差はどれくらいなのでしょうか?
軌道要素と性質 | |
---|---|
平均公転半径 | 384,400 km |
近地点距離 | 363,304 km |
遠地点距離 | 405,495 km |
その差はなんと4万2191 kmにもなります。
平均公転半径(距離)の実に約10%もの差になるので見かけの大きさも変わってくるのです。
最後に
まさか結果が「人間の目の錯覚」だとは、ちょっとおもしろくなかったですかね?
でも宇宙の豆知識としては人に話せる程度だと思います(笑)
正直な話、私も地平線付近の満月は絶対大きいと思っていました(笑)
だって明らかに大きい時ありませんか?
その後、上で書いたように5円玉でやってみましたが、同じ大きさでした。。。
人間はそこまで完璧じゃないですからね(笑)
他にも豆知識系の話もしているのでよかったら見ていってください!
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