【2021年版】地球から「一番遠い星・一番近い星」とは?

最も遠い星・近い星宇宙

こんにちは、ぴーなっつ(@peanutscoin)です。

「地球から一番近い星はなんだろう?」

ふとそんなことを考えたことがあったので紹介します!

 

という言葉を使ったときに大きく分けると2つの意味があります。

それは恒星惑星です。

恒星:自ら光る星
惑星:恒星などの天体の周りを回る、自ら光らない星
夜空に見える星はほとんど恒星です。
惑星は太陽系のものだけが肉眼で見ることができます。
最も近い星という言い方をした時は恒星のことを指すことが多いので、ここでは恒星について紹介しますね!

地球から一番近い恒星

これは分かる人もいるのではないでしょうか?

 

それは・・・

 

 

 

そうです!

太陽が最も近い恒星ですね!

 

「そんな答えが知りたいんじゃない!」

という声が聞こえてきそうなので、”太陽以外”の最も近い星を紹介しましょう。

 

それは・・・

プロキシマ・ケンタウリ

です!

 

聞いたことない人がほとんどではないでしょうか?

方角はケンタウルス座の方向にあり、その距離はなんと

4.243光年!!

 

光の速さで約4年で到達できる距離にあります!

これは宇宙スケールで考えたらかなり近くにあることになります。それは次の最も遠い星の距離を見れば納得してくれると思いますよ。

Credit: ESA/Hubble & NASA

 

しかしこのプロキシマ・ケンタウリなのですが、肉眼で観測することは不可能です。

なぜなら近くにはあるのにその星自体の明るさが弱すぎるからであり、視等級は11.13(数字が大きいほど暗い)とかなり暗いのです。

視等級:数字が大きいほど暗い
(例)全天で一番明るい恒星シリウスは-1.46
冬の星座で有名なオリオン座は0.1~3程度の星が多い

地球から一番遠い恒星

最も遠いという話をするには宇宙の広さ・宇宙の始まりという話をしなければなりません。。。

 

というのも細かい説明は省きますが、宇宙規模の話で遠い星をみる(観測する)ということは過去を見るということに等しいのです。

それは光の速度が決まっているからなのですが、例えば「太陽の光は8分前の光」ということを聞いたことがありませんか?

中学生の数学で習う「距離・速さ・時間」の関係式というのがあります。

$$時間=\frac{距離}{速さ}$$

つまり光の速さが一定なので、遠くからの光が届くまでには時間が必要ということになります。
それを考えると
最も遠い星=宇宙で一番初めに生まれた星
ということになってしまいます。
これは宇宙誕生の話に近い話なのでそれだけで1冊の本になってしまうような話です(笑)
なのでここでは観測できた中で最も遠い恒星の紹介にします。
それは・・・
イカロス
です。
その距離なんと94億光年!!
Credits: NASA, ESA, and P. Kelly (University of Minnesota)
最も近い星プロキシマ・ケンタウリが4.243光年だったので、約22億倍遠いことになります。
このイカロスが発見されたのは重力レンズ効果という一般相対性理論によって予測されていた効果が鍵になりました。
遠くの星は星自体の光が強くても遠すぎるため、地球から見たらとても弱く観測できない弱さになることもあります。しかし重力レンズ効果によって光が強められ(増光)観測することが可能となったのです。
イカロスは重力レンズ効果で明るさが2000倍以上になったことで発見されました。
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まとめ

最も近い星:プロキシマ・ケンタウリ

距離:4.243光年、肉眼では見えない

 

最も遠い星:イカロス

距離:144億光年、重力レンズ効果によって観測できた。

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