こんにちは、ぴーなっつ(@peanutscoin)です。
今回は水星について紹介していきます。
彗星ではなく水星です(笑)
水星はあまり惑星の中ではあまりパッとしないのではないでしょうか?
例えば金星は明けの明星、宵の明星としても有名ですし、火星は人類が移住を考えている惑星でもあります。木星は一番大きな惑星で、土星には輪があり神秘的です。
(すべて私の感想ですが・・・(笑))
水星もこのプロフィール記事を見れば人気が出るかも!!
そんな水星の大きさ、質量、距離、温度、自転、公転、重力、明るさを簡単に紹介します!
目次から好きなところを見ていってください!
水星(Mercury)
惑星の並び「水金地火木土天海」の一番内側の惑星です。
地球の内側を回っていることから内惑星(ないわくせい)と呼ばれています。
また、水星は成分で分類すると火星と同様に地表は岩石でできておりそのことから岩石惑星または地球型惑星と呼ばれています。
水星の大きさ、質量
水星の大きさは直径で4879kmであり、
地球の直径が1万2742kmなので地球の約40%しかありません。
次に質量ですが
地球の質量が約\(5.972×10^{24}\)kgであり
水星の質量は約\(3.301×10^{23}\)kgです。水星は地球の約0.05倍の質量しかないことになります。
(地球に比べて)軽い!!
このように水星は太陽系の惑星で大きさ・質量ともに最小の惑星です。
太陽から水星までの距離
太陽から水星までの平均距離(楕円軌道なので「平均」という書き方)は約5791万kmなのですが、大きすぎて距離がいまいちわからないと思いますので、「天文単位」という単位を使って表しましょう。
その場合だと太陽から水星までは約0.38天文単位となります。
1天文単位は地球から太陽までの距離のことで、約1億5000万kmです。
先ほど公転軌道が楕円軌道といいましたが、楕円のゆがみ具合を離心率というもので表すのですが、地球の離心率が0.0167であり、水星の離心率が約0.205です。
ちなみに火星の離心率は0.0934、木星の離心率は0.0485となっています。
水星の離心率は他の惑星に比べて1桁ほど大きいのですが、大きいほど楕円のゆがみが大きく、小さいほど真円(しんえん)に近づきます。
つまり水星はかなりゆがんでいる楕円軌道をとっているということです。
具体的には
太陽に一番近い時(近日点)で約0.31天文単位で、一番遠い時(遠日点)で約0.47天文単位です。その差は約0.16天文単位=約2400万kmもの差があります!
水星の自転、公転
自転:約58日
公転:約88日
水星の自転はかつては公転と同期しており常に太陽に同じ面を向けていると思われていました。しかしレーダー観測の技術により自転と公転は2:3で共鳴していることがわかりました。
つまり太陽の周りを2周する間に水星自身は3回転するということです。
ちなみになぜ2:3なのかはわかっていませんが、離心率が大きいためこの共鳴状態は安定していると考えられています。
水星の温度、大気
水星の表面温度は約179℃です。
水星は重力が小さいので(具体的には次の章)大気を留めておくことは難しいのです。
水星の気圧は\(10^{-7}\)Pa、\(10^{-12}\)気圧程度と推測されており、成分は水素、ヘリウムが主成分となっています。
成分は安定しておらず常に供給と宇宙空間へ拡散を繰り返しています。
水星の重力
重力ももちろん地球とは異なります。
地球の重力(加速度)は9.8m/s²でよく1Gなどと言われたりします。
水星の重力は3.70m/s²で地球の約0.38倍(0.38G)です。
水星は大きさ質量ともに地球よりも小さいので、重力も小さくなるのは当たり前なのですが、少し詳しく説明すると、重力は質量と大きさに依存するものです。
簡単な計算式を書いてみます。
重力は質量に比例し、大きさの二乗に反比例します。
質量 | 大きさ | |
水星 | 0.055 | 0.382 |
地球 | 1 | 1 |
有効桁数を増やせばもっと正確な値が出ますが、概算でも同じ値になりました。
水星の明るさ
地球から見える水星の明るさは一定ではありません。
一番明るいときは-0.4等級で、一番暗いときは5.5等級です。
※等級は数が小さいほど明るい。
ここまで明るさが変化する天体は水星くらいでしょう。
望遠鏡を使っても観測しづらい時期もあります。
また、水星は太陽に近いので地球からは日の出と日の入りのわずかな時間しか観測できません。
これも水星が他の惑星に比べてパッとしない印象の原因かもしれませんね。
最後に
まだまだ水星の特徴、おもしろい現象などはありますが、別の記事で紹介しようと思っています。
今回は水星の簡単なプロフィールだと思ってみていただけたなら幸いです。
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