こんにちは、ぴーなっつ(@peanutscoin)です。
今回は金星について紹介していきます。
金星は夜空では月の次に明るく見える天体です。
惑星の中では一番明るく見えます!しかし金星は一晩中見れるわけではありません。多くは朝早くか夕方~夜の時間にしか見ることが出来ないのです。
それが・・・明けの明星、宵の明星です!
明けの明星、宵の明星については別記事で紹介してるのでぜひご覧ください。

そんな金星の大きさ、質量、距離、温度、自転、公転、重力、明るさを簡単に紹介します!
目次から好きなところを見ていってください!
金星(Venus)
惑星の並び「水金地火木土天海」の内側から2番目の惑星です。
地球の内側を回っていることから内惑星(ないわくせい)と呼ばれています。
また、金星は成分で分類すると火星と同様に地表は岩石でできておりそのことから岩石惑星または地球型惑星と呼ばれています。
金星の大きさ、質量
金星の大きさは直径で1万2103kmであり、
地球の直径が1万2742kmなので地球とほぼ同じ大きさです。
次に質量ですが
地球の質量が約\(5.972×10^{24}\)kgであり
金星の質量は約\(4.869×10^{24}\)kgです。金星は地球の約0.81倍の質量を持っているということになります。
これからもわかるように金星と地球は大きさ・質量においてほとんど同じなのです!
太陽から金星までの距離
太陽から金星までの平均距離(楕円軌道なので「平均」という書き方)は約1億820万kmなのですが、大きすぎて距離がいまいちわからないと思いますので、「天文単位」という単位を使って表しましょう。
その場合だと太陽から金星までは約0.72天文単位となります。
1天文単位は地球から太陽までの距離のことで、約1億5000万kmです。
楕円軌道と言いましたが惑星の中では金星の公転軌道が地球の公転軌道に最も近いのです。
楕円のゆがみ具合を離心率というもので表すのですが、地球の離心率が0.0167であり、金星の離心率が約0.00677(40%)です。
ちなみに火星の離心率は0.0934(559%)、木星の離心率は0.0485(290%)となっています。
金星の温度、大気
金星の表面温度は約460℃です。
地球よりも太陽に近いから地球よりも温度が高いのはわかります。しかし金星よりも内側を回っている水星の表面温度は約179℃です。水星よりも金星の方が倍以上温度が高いのです!!
なぜこんなにも金星は高温なのでしょうか?
それは金星の大気に原因があります。
金星の大気の主成分は二酸化炭素(\(CO_2\))であり、なんと約96.5%も占めています!
その二酸化炭素による温室効果によって金星はこんなにも高温になっているのです。
金星の自転、公転
自転:約243日(逆回転)
公転:約225日
自転周期が243日とありますが単位を間違えたわけではありません。
金星の自転(つまり地球の1日)は243日なのです!
とてもゆっくり回転しているということですね。
気づいた人もいるかもしれませんが、自転周期が公転周期よりも長いのです!!
つまり、「1日が終わるころには1年が過ぎている」(言葉としては意味が分かりませんが・・・)という不思議なことが金星では日常として起きています。
もう一つ面白いことは自転の向きが公転に対して逆回転していることです。
これは大きな星との衝突が原因ではないかと考えられているが詳しくはわかっていない、金星の謎の1つでもあります。
金星の重力
重力ももちろん地球とは異なります。
地球の重力(加速度)は9.8m/s²でよく1Gなどと言われたりします。
金星の重力は8.87m/s²で地球の約0.9倍(0.9G)です。
金星は大きさ質量ともに地球と同程度なので、重力も同程度となるのは当たり前なのですが、少し詳しく説明すると、重力は質量と大きさに依存するものです。
簡単な計算式を書いてみます。
重力は質量に比例し、大きさの二乗に反比例します。
質量 | 大きさ | |
金星 | 0.815 | 0.949 |
地球 | 1 | 1 |
有効桁数を増やせばもっと正確な値が出ますが、概算でも同じ値になりました。
金星の明るさ
地球から見える金星の明るさは一定ではありません。
一番明るいときは-4.8等級で、一番暗いときは-3.8等級です。
※等級は数が小さいほど明るい。
一番暗いときでも-3.8等級(一番明るい恒星シリウスの等級は-1.46等級)もあり、金星が最も明るいときに金星の光による影が観測されたこともあります!
最後に
まだまだ金星の特徴、おもしろい現象などはありますが、別の記事で紹介しようと思っています。
今回は金星の簡単なプロフィールだと思ってみていただけたなら幸いです。
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